ライフサイクルコストで考えないと
住宅建築の仕事をしてはや40年。
当初から思い続けているのは、建てるときの費用しか考えないことが圧倒的ということ。
建ててから維持が必用です。
維持しやすい、容易に継続していけるものが建築当時にあれば、本当に楽なのです。
以下、手作り画像ですが。笑。
誰もが見えるものは建設費用。
でもよーく考えると見えない費用の多い少ないで家の生涯コストが大きく変わります。
◉水道光熱費は断熱性能で決まります。
ゼロエネルギーハウスが当たり前の時代なので、ほぼ水道光熱費は変わらないはず。
家の大きさで変わりますが。
◉メンテナンス費用は差が出ます。外壁塗装を30年間で3回行なうのと、全くやらなくてもいい素材で建てているのとで大きな差が出ます。
可動する部品はかならず壊れますので、ここはどの建物も不変です。
◉大規模リフォームは間取りの変更、外壁・屋根の変更、床壁天井の変更という大掛かりななものです。
これはもっともお金がかかります。
最初にベストな間取りを作っておけば、間取りの変更しなくていいです。
外壁・屋根材も更新しなくていいものを選択すれば費用かからないです。
床も無垢材使ったり、壁・天井は塗壁、紙でやっておけば経年変化でそのままでいいんです。
だから建築当時にどれだけ頑張って考えるかが大切なのです。
◉税金はほぼ変わらないですね。大きさで変わる。
鉄骨、鉄筋コンクリート、木造出多少評価は変わると思いますが。
◉解体費用と廃棄処分費用は大きな差が出ます。木造がもっともコスト安です。
廃棄もリサイクルしやすいものが多い。
集成材はだめだよ、燃やすしかないからコストかかる。
鉄骨も鉄が再生できるのでまだいいのだけど、鉄筋コンクリートは木造解体の倍はします。
廃棄も大変。
具体的な分析はまたします。
それは後日ねー。